2.この作品、ほとんど骨董化しているので見つけるのは、かなりの努力を要すると思う。おれが見たかぎり、どこのTSUTAYAにも置いてなかったです。まさに(ある意味)貴重な作品なんですが…だからと言って、探してまで観たほうがいい作品ではないです。てかその反対です。題名のとおり内容はゴ…(おっと、失言)…。まあ、ミルポタスという知名度0の田舎の高校生たちがつくった自主映画だしね。とりあえず、この映画のあらすじ…。「舞台は高校生たちの住んでいるミルピタス♪ある日、ゴミ集積場からハエの怪獣が出現し、ミニチュア…ではなく街を破壊。住民たちは、1人のホームレスが怪獣を引き寄せているのを気付く。これ以上、ミニチュア…ではなく街を破壊されてはたまらない!と考えた住人は、ヘリにホームレスをぶら下げて、怪獣をある罠に…」明らかにお馬鹿映画と思いきや、なぜかシリアス路線だから、たまったもんじゃない。とりあえず感想…。「おれも撮ってくれ」みたいな感じで、いらない脇役たくさんいました。…内容は単純なくせに、やけに分かりにくい…と言うより分からない。ここまでくると脱帽ものです。主人公が、ださいホームレスという設定も(ぶっ飛んだ)センスを感じずにはいられません。いやはや、救いようのない作品なんですが、たった1つだけあるんです。それはこの作品がミルポタスの知名度をあげたこと♪よかったよかった…めでたし、めでたし…と言いたいところだが、ん?ちょっと待てよ。こんな最悪映画で「町おこし」されたら、それこそ最悪じゃん。こんな事したら、地元住人は怒りで高校生たちをヘリにぶら下げる…(おっと、また失言)…。と思いきや、なんと地元住人、内容を知っておきながら、制作に携わっている始末。…お前らには郷土愛っていうのがないのか?とんでもない奴らだ。負けたよ…。ここで話は変わるが、この映画が製作されて数年後、ミルポタスで全米を震撼させた殺人事件が起きる。犯人は高校生というから驚きだ。だが、この事件の本当の恐怖は、事件の全貌を知っていた犯人の同級生たちが、誰一人として警察に通報しなかったという事。この事件は、後に「リバース・エッジ」というタイトルで映画化された。ミルポタスの住人が病んでいるという事実は、この作品を世に出すのを阻止したにせよ、いずれ発覚する運命だったようだ。