2.エンタメ志向の強い韓国映画はだいたいにおいて私の嗜好に合わない。その原因は大袈裟な芝居につきる。この作品はそれが最大限発揮されちゃってる。大袈裟すぎて笑ってしまったくらいだ。とくにヒロインの演技がひどい。わたし、女だてらに刑事なんですって歩き方。あれはひどい。わたし、女だてらに刑事なんですって顔。これもひどい。反転あの変な顔は可愛いと思ってやってるのだろうか。殺陣はけっこう面白かった。影に入って人物が消え、剣だけがチャンチャンやってるやつ。ヘンテコな構えはやっぱり笑っちゃったのだが、もうちょっとかっこいいポーズで、もうちょっと普通の表情をしてくれればけっこう好きかもしれない。まあとにかく女優が悪いのか演出が悪いのか芝居の伝統が悪いのか知らんが、演技のくささを消せればそこそこのものになってるんじゃないかと。