1.このレビューを見てくれた貴方へ。
もし、この映画のTVアニメ版を見ていないなら、絶対にこの映画を見ないでほしい。
TVアニメ版は素晴らしい出来だし、この映画はクズだから。
ただ単にクズなら、まだ可愛げあるけど、この映画見ると、TVアニメ版の話がすべてわかってしまうという、許し難い内容になっているから。
TVアニメ版は、たった全11話。
お話の部分だけ見れば、4時間とかからない。
当然、DVDレンタルはどこのレンタル屋さんもやっているはず。
「それでも充分長いよ!」と言う方は、まず最初の3話を見て、以後に興味が湧かなければギブアップしていいと思う。
自分はいつもそうしてるけど、このTVアニメについては、3話まで見たら、残りを一気に見なければ気がすまなくなったことを覚えている。
それにしても、こっちの劇場版とやらは、いったい何をやりたかったんだろうか。
設定は、TVアニメ版の1年後。
つまり、全く別の話だ。
ところが、内容の6割方はTVアニメ版の使い回しで、タイトルも同じ。
意味がわからない。
そして、追加された1年後の話は、ほとんど意味がなく、つまらない。
自分は、この映画見ている間、何回も「ああ、TVアニメ版は面白かったなあ~」と思った。
つまり、この映画は退屈以外の何者でもないってことだ。
そもそも、TVアニメ版は「幽霊はなぜ現れたのか。どうしたら消えてくれるのか」というミステリー仕立てだったのに、この映画は全くそんな気がない。
これでTVアニメ版と同じタイトルって、いくらなんでもおかしいでしょ。
劇場版で製作者側がやりたかったこととは、「できるだけ手をかけずに作り、できるだけ客を集めること」。
悪いけど、そうとしか思えない。
この映画は、傑作TVアニメを侮辱したクズ映画。
日本アニメにありがちなパターンなのかもしれないけど、これは許せないレベル。