1.肝心の井伊直弼がどういう人物だったのかをさっぱり描いておらず、「その辺にいそうないい上司」程度の扱いである時点で、志の低さが透けて見えるわけなのです(そしてもちろん、出発点がそのように適当なのであれば、ドラマが始まらない)。その後も、やっつけ感満載のスカスカな脚本と、重みのかけらも感じない美術&照明が最後まで続いてしまい、つまり、どこを見ればいいのかがさっぱり分かりません。13年がどうのこうのと言いながら、年月の経過もまったく表現されてないしね。したがって、役者陣からも、テンションの低さが見て取れます。