1.《ネタバレ》 まあ、この作品そのものは、いつものコロンボが仕掛けた罠に犯人が簡単にはまるという、何作も続けてみてるとマンネリで飽き飽きはしますが可もなく不可もなくというとこなんですが、問題は冒頭近くでの犯罪学の講義でのコロンボの得意げなセリフ
「最近ある法律家のオフィスに行ったところご本人は不在、秘書は用足しに行ってたんで、私としてはこのチャンスを利用しない手はないと思って、オフィスに入ってってくずかごを…」
法律に法った適正な捜査は、基本的人権を構成する重要な要素です。もちろん、番組の製作者に「悪」を罰するためなら、時には基本的人権を侵害することも許されるという信念があって、この「コロンボシリーズ」が製作されてるなら、あえて頭ごなしに否定するつもりはありません。
しかし、どうでしょうか、コロンボの冗談めかした口ぶり、ふざけめかした態度。如実に、番組製作者の捜査の適法性に対する軽視、いやはっきり言うと重要性への無知が表れてると思いませんか?
ずっと、このシリーズに対して持っていた疑惑がはっきりした瞬間でした。こんな低レベルの製作者によって作られたシリーズに、少なからぬ出費と時間を費やしたことが少し悔しい。
いやあ、何年も前に大仰に否定した割には、DVDを後生大事に其の後何年も保持。呆れたものです。
大上段に振りかざした上記の批判はもう今となっては、当たり前すぎて恥ずかしいくらいですが、そんなことよりそもそもこの犯罪計画成り立つでしょうか。
デジタル化が随分進んだ現在でさえ、ちょっと地下に入るとワンセグのテレビ映らなくなりますよねえ、数十年も昔のなんの工夫もない無線による映像が、ぶあつい駐車場の壁を超えて教室に、そして外部に、しかも極めて鮮明な画像。逆に、ドアロックの解除の電波がやはり何十メートル厚い壁を乗り越えて装置に届く。
はたして、番組の製作者、脚本家は実際に試してみたんでしょうかね?ものすごくいい加減で適当なトリックにしか思えません。
自信を持って廃棄決定!