1.《ネタバレ》 細田さんの作品は『電獣2作』『時』『夏』を観てますが、群を抜いて詰まらなかった。
話的には、リゾート島を訪れたルフィ達だったがそれは罠でゲーム(罰則や得点は説明無)を強要され仲間割れを起こし各個撃破されセルみたいな植物にみんな吸収されルフィがゲストキャラと共闘して男爵を倒し仲間が戻ってハッピーエンド。
王道(ゲームの部分がフォクシー戦と被ってるけど)ではあるが、そこはスタッフの手腕で何とか面白い作品に化けそう・・・・と思ったがそんなことなかったぜ!!
まずゲーム中にゾロとサンジ、ウソップとナミが険悪な雰囲気になるが、正直原作ではもっと酷い誤解や見捨てられ方でも笑い程度で終わっていたので、あそこまで不仲になるのに違和感を覚えた(別に敵が仲を悪くする催眠を掛けてるわけでもない)。
そしてゲストキャラも『男爵に仲間を殺され復讐に燃える船長』と『家族海賊』が出てくるが、前者はいいとして、後者は一度娘のためチョッパーを見捨てたのに、10分後は危険を犯しルフィに加勢すると信念ブレ過ぎ(仲間を連呼するルフィの演説はあったが、あれで心は動かない)。
ラスボスの男爵も、過去失った仲間の幻(?)を見るため、花みたいのを飼っているが、すごく大事なものなのに『この花があれば幸せだ!!』的な発言して見せびらかしている間に、前述したブレまくり海賊の船長に花を破壊されると近年稀に見る迂闊ぶり。
そして何より戦闘シーンが恐ろしく少ない。ゲーム部分を除けば、ルフィが男爵に手も足も出ず敗北するシーンと、花を破壊され混乱しているうちにワンパン食らわせて終わりのシーンのみ。ゾロとサンジはジジババ相手にして終わり。他は無し。
キャラや設定の掘り下げが浅いとか言うレベルでなく掘り下げてすらいない。子供が小っちゃい水溜りでバシャバシャ遊んでいるのを延々見させられた感じ。
『実は私ワンピースの映画作りたくなかったんです。だから適当なの作って二度と呼ばれないようにしました』みたいな理由がなければ納得できない位お粗末な出来。
強いて見所を言えば、家族海賊の末っ子の棒っぷり、『キャー』と言う悲鳴をあれだけ感情を込めず叫べるのはある意味才能?
以上、『俺は細田(ワンピース)作品を制覇しなければ気が済まない』と言う決意有る方以外にはお勧めしません。細田作品に興味があれば、上述した4作品を観ましょう。