1.《ネタバレ》 レイ・リオッタとチャーリー・シーンを足して情けなくしたような主役の兄ちゃんが主役にしては全然パッとしてないんだけど、その周りにいる連中がそれに輪をかけてパッとしていないため、逆に主役の兄ちゃんが引き立って見えるという珍しいパターンの本作ですが、ジャンルを一応コメディにしましたけれども、全編にちりばめられたアメリカン・ジョークのどれひとつとして笑えなかったので、その点は絶対に期待しない方がいいと思います。ちなみにウチの近所のレンタルショップでは洋画アクション犯罪ものの棚に置いてありましたが、そういったサスペンス的な要素は皆無です。そんなこんなでストーリーの方は推して知るべしでダメダメですが、最後の銃撃戦の現場に現れた謎の男にいたっては、もう完全に見る側を舐めていると言う他ありません。松木安太郎氏でなくても「なんなんすか?これ」と叫んでしまうレベルです。