1.「こういうお店って、稀に大当たりだったりするんだよね」と言いながら、小汚くって値段も安い場末の飲食店に入って、案の定、大当たりでも何でもなく相応の料理が出てきたときに、不平を言うか言わないか。このテの映画もまあ、そういう問題ですね。
4大企業に支配された未来世界だの何だのという誇大妄想のような(しかし物語上は全くと言っていいほど機能していない)世界観、書き割り感あふれるペラペラのCG、細切れで見づらいばかりの盛り上がらないミュータントとの死闘。こういうのを、「場末の飲食店ならではの風情」と割り切って、そそくさと呑み込んでしまうのも、アリなんでしょう、きっと。
それにしても、中盤になってようやくサバイバルな展開になるという、この勿体ぶったノロマな展開、せめて「ウチはコース料理を出すような店じゃない」というくらいの認識は、店側としても持っていて欲しいものだなあ、と。
もっとも、後半のサバイバルの方も同じようなシーンの繰り返しで、全体的に弛緩しきっています。