2.《ネタバレ》 “Cars 2”邦題まま。基本的に一度観た作品でも、改めて再視聴したうえでレビューを書くってマイルールがあるんですが、本作は観返す予定がないのと、多分もう観ないので、13年前の記憶を頼りに書きます。そのため記憶違いなんかも多々あるかもしれませんが、ご容赦を~。
(※万一観返したら、再レビューか追記しますね。)
安定して良作を生み出す一大ブランドになっていたピクサー。そのピクサーが、トイ・ストーリー以外で唯一、続編制作に手を出したのがこのカーズでした。その後は他作品もシリーズ化してますが、この当時は、相当自信を持って創り出したんだなって思って、劇場に足を運びましたよ。
いきなりスパイ物でした。悪者にスクラップにされた諜報員に血の気が引きました。え?これって、カーズの世界だと、惨殺死体だよね?子ども向け作品なのに。キューブ状にされたリーランドをモロに観せる感覚に、とても気持ち悪さを感じました。制作陣はキャラクターを“モノ”と考えてるんだって。
車なのにワイヤー張って宙を舞ったり、ウォシュレット(車なのに何を洗うんだ?)使ったり。まぁテレビカメラとか建物とか、人間の世界にあるものは大抵存在する世界だけど、そこはふんわりさせとかなきゃ。
そして(このへん記憶曖昧だけど)最後の方、メーターがジェットで空を飛んで、ミサイルとかマシンガンとか撃ってた気がするんですよ。一作目の中で、確かにそんなシーンがあったけど、あれは妄想だったはず。飛行機も存在する世界なのに、車が空を飛ぶ。もう彼らが車である必要性が全く感じられません。スパイ物がやりたいなら、車でなく擬人化した銃や武器がやれば良いのでは?って思いながら観ていました。
最悪なのが、メーターがお漏らししたとかで笑われるところ。メーターはアタマが弱い人って設定だから、そんな事があっても仕方ない(※確か濡れ衣だった)んだけど、漏らしたメーターを見て、マックイーンが「お前のせいで恥ずかしい思いをした」的な態度を取ったところが、もう観てられなかったです。メーターは初めて出来た君の親友じゃなかったの?みんなに笑われてる親友を庇うでなく、慰めるでもなく、そんな態度取るの?って。
最初から最後まで、スゴく思ってたのと違う作品でした。エンディングのポリリズムは、可愛らしい世界観と合っていて良かったです。でももしかしたら、他国版では違うエンディング曲なのなのかなぁ?