1.純金の額縁に三流画家の描いた絵がハマってる感じ。取ってつけたような設定ばかりで、登場人物の誰一人として際立つ存在が全くいない。仰々しいミュージカルはもはや、どうだ凄いだろう、を前面に押し出しているようで観ていて辛い。ただ唯一この作品で褒めるところがあるとしたらそれは、かなり掛かったであろう製作費をサラリと流しているところ。よく日本の映画で海外ロケなんかに行くと、観光名所や街の外観なんかをじーっくりと見せ、正直意味のないシーンが多かったりする。でもこの作品はルーブルや王妃の館をあくまでも「一部」として扱っており、嫌味になっていない。ま、そこくらいでしょう。