1.《ネタバレ》 大好きなクリスティ原作の映画化、当然期待は高いです。
富豪が殺されその財産を巡る一族の愛憎と探偵といういつものパターンなんですけどね。
ジェレミー・アイアンズの息子、マックス・アイアンズは初めて見ました。
彼が要の探偵役なんですが、経験不足というかぎこちないんですよね、演技が。
それとハンサムなんだけど華がない、一回見たら忘れない俳優じゃないんですよね。
つまり主役を張れる俳優とは言い難いと思いました。
なんといいますか、ミステリー映画の体を成してないと感じます、海外2時間サスペンスドラマみたい。
流れは悪いし、これといってドキドキ、ワクワクするような演出もなし。
もう最初から「ひょっとして犯人て・・・」と予感してしまうセリフが早いうちに出てくるし、
2人目の犠牲者が出たとこで確信しちゃったわよ、観てるこっちを惑わすような演出がほしいところです。
いちばん犯人ぽいといったら風貌からしてグレン・クローズで、だからこの人は絶対違うと観る前からわかっちゃうのもちょっと残念かな。
犯人と殺人の経緯、動機を関係者全員の前でじっくり明かしていく探偵さんというシーンもなく、あっけないラストで余韻に浸ることもなく終わってしまいました。
まさに「年に一度あるかないかのはずれ映画」でした、期待があったからよけいにそう思うんですけどね。