4.意見の相違から監督が途中降板。詳しい事情は知らないけど、
松田優作自らメガホンを取ったという経緯だけは聞いていた。
義理と人情を現代風にアレンジ、さりげなく侠気を前面に押し出した演出で、
やくざ映画というよりはハードボイルド色が強い。展開は決して悪くなかったのに、
ラストが大ヒッットした、あるSF映画のパクリで木っ端みじん。あまりにもひどい。
こんな事をしたら、それまでの出来がいくら良くても全てが台無し。
監督降板後、脚本を大幅に変え、短期間で撮影を完了させたらしいが、
トラブルをそのまま象徴したような作品だった。