1.《ネタバレ》 同じアルジェリア独立戦争を題材にした映画でも、こんなにも違いが明らかな2つの映画はないと思われます。だめだけでなくこちらの方は、「アルジェの戦い」とはまったく異なる低レベル作品です。▼結構、アラン・ドロン、アンソニー・クイン、モーリス・ロネクラウディア・カルディナーレ、ミッシェル・モルガンなどと主役をはれる役者が出ている割には、内容が伴っていません。「名誉と栄光のためでなく」といったカッコイイ題名に完全に騙されました。原語ではLost commandとたわいのない題名なのですが・・・。▼アルジエリア人の元戦友を、種々の手を使って、仏軍第10空挺部隊が探し出し、殺戮するといった唯々仏軍が卑怯極まりないと云う事を描いた映画と感じました。結局は、アルジエリアを統治できず、敗北するわけです。それは映画の冒頭のベトナムでの敗退も何等教訓になっていなかったことを物語っているとしか思えませんでした。敗退するところまで描けば、何らかの意味が見出せたかも知れませんが、所詮駄作です。