1.《ネタバレ》 フランスが舞台で、田舎町出身の女性主人公がパリでの生活に支障をきたして故郷に帰り、昔の職場で就職を試みるもうまくいかず、ただそこで他は当たらずにその職場で代わりに職を得た女性に執着して、なんとかその女性にとって代われないかと犯罪レベルの行為を繰り返し、最後は殺してしまうという話ですが、主人公の行動に納得性が低く、なんでそこまでするのといいたくなることの連続でした。最初にその女性を付け回しているときは何か裏があるのかと思いながら見ていましたが、単に就職先を奪いたいという動機と分かってからは、うん、この人は頭がおかしい人だね、と思うことで納得させることしかできない感じでした。
主人公の視点で描かれるシーンが多く、その割には主人公の人間性に関する掘り下げもないまま犯罪行為が繰り返されるので、観ている方は全く腹落ちしないまま見続けることになり、観ていて不快極まりない映画だなと思ってしまいました。説明不能のおかしな人間の恐怖を描くなら、被害にあう方の視点をもう少し増やして行った方がいいのかな?という気がします。ということで、これは全くおすすめできないので3点とさせていただきます。