3.《ネタバレ》 私のHNの前半分は引退したテニスプレイヤーから頂戴したもので多少はテニスを嗜みますが、その種の人が観ると「どうなんだ?」って部分が多い映画であることは確かです。2週間のトーナメント期間中に夜這いまでやらかす杜撰な自己管理はトーナメントプロが見たら怒るでしょう。フェデラーは決勝までの時間を使って体調をピークに持って行くことに腐心するって言ってます。プレイの方もCGでボールを描いてそれらしくカタチにしているけれど、素振りにボールを書き加えているのが丸わかりで興ざめでした。トーナメントって無条件に喜べる人は参加者中に一人しかいない残酷な闘いで、恋愛のウキウキ気分で勝ち残れるほど気楽なものではない。テニスを扱った映画が少ない中で、そのあたりをもうちょっと真面目に描いて欲しかった。こりゃ、テニスファンの意見ですね。このヒロインは嫌いですが、真面目な顔をせずに笑っているだけなら多少は観られると思いました。勝つことへの執着と目付きの悪さがシャラポワに似ています(←これ、褒めてませんので…)。マッケンローとエバートの解説は自分も含めて往年ファンへのサービスでしょう。