2.《ネタバレ》 長すぎる宇宙や海の自然映像が、「親子の物語」と全く合致していないと思います。
親子の物語と、自然の壮大さを対比するように見せる感性が、自分にはさっぱり理解できません。
SF映画の金字塔「2001年宇宙の旅」が引き合いに出されることが多いのですが、それとは全く別物だと思います。
これも好き嫌いの分かれる作品ですが、映像に見合うだけの壮大な物語が紡がれています。
しかし「ツリーオブライフ」では、映像は壮大なのに、話は偏屈親父と息子の物語というすさまじいギャップがあるのです。
壮大な映像は壮大な物語に使うべきであって、「親と子の確執」のような物語には似つかわしくないものだと、自分は思うのです。
いずれにせよ、父と子のドラマを期待しているのに、ネイチャードキュメンタリーのような映像を延々と流されるのを目の当たりにして、憤慨する人はとても多いと思います。