1.カンヌで特別グランプリ(?)を受賞したというから期待していましたが見事に裏切られました。
まず誰もが思うところです。
どうしてサマンサは病院に抱き付かれたきっかけで少年シリルの自転車を買い取ってやって、その上、里親の役を簡単に引き受けたのか?
少年は特別養護施設と自分を捨てた父を天秤にかけ、どうして、あれほど父親に愛されようとするのか?
私は序盤から、こういったディテールをいい加減に描いて進行させていく映画は絶対許せないんです。
最後の最後に良い意味で裏切ってくれるのを待っていましたが、本作にはそれがありませんでした。