1.《ネタバレ》 より細密に、より大スケールにというのは重々承知しつつも、この都市破壊のパノラマももはやマンネリと化している。
正直のところ、またかと思う。無味乾燥なインフラ破壊の絵解きであって、災厄の描写とは程遠い。
(劇中のスターウォーズネタは、特撮ジョン・ダイクストラ絡みでもあるのだろう、その1983年設定は、
今の時代に勧善懲悪ものをやるエクスキューズの意味合いが強く感じられる。)
not alone、 not alone、の合唱も食傷してきた。ギャラクシーだか、ガーディアンだかの幼稚な映画も
そうだったが、とにかく仲間だ、仲間だと声に出して確認していないと気が済まないのか。
目線なり、身振りなりでスマートに表現出来るものを。
前半の悪役側の仲間集めも、やりようによっては『七人の侍』的な面白さが出せたかもしれないが、
この若干三名がまた小粒なのだ。
寝返りとか翻意のシーンこそ映画の高揚する瞬間のはずだが、そこの演出が弱くてどうするという話である。