2. こういったコメディ映画は、元ネタに対する愛情があってこそだと思っていた自分にとって、むしろ元ネタのミステリー小説群を否定するような内容であった事は、非常に驚きでした。
ラストの主張に全く説得力が無かった、とは言いません。
けれど、そこにはユーモアという以上に悪意を感じてしまって、とても賛同する気持ちにはなれませんでした。
ピーター・フォークが出演している事もあり、観賞前は期待していただけに、それを裏切られたという思いもあります。
豪華な出演者陣は、ただ画面を見ているだけでも楽しい気分にさせられるし、作中のギャグシーンで笑いを誘うものがあったのも確か。
そういった「好き」な部分も簡単に見つけられるだけに、残念な気持ちになる映画でした。