1.ロシアから市民権を求めてスイスにやって来た純真な女性が、市民権を餌に変態専門(?)の高級娼婦にさせられ、スイス政界の陰謀に巻き込まれていくという、たぶんコメディ映画。何故「たぶん」かと言うと、これが全く笑えないからです。自分が娼婦だということにも気づかない天然の主人公、揃いも揃って変態の政府高官(政治家?)達、「テイラー・オブ・パナマ」の様な嘘から出た真、等々と、捻りの利いた設定が全然活きてこない。ラストの展開も主人公の逆襲じゃなくて、たまたまそうなっただけなので爽快感も無い(原題は「ベレジーナ、またはスイス最後の日々」)。スイスって、アルプスの永世中立国という位のイメージしか無く、実際の政治や文化に疎いからかもしれませんけど、とにかく面白くない映画でした、3点献上。