2.必要以上に挿入される惨殺シーン。
意味があれば良いし、元々そういうジャンルの映画なら何ら問題ないんだけど、この作品の題材において惨殺シーンの乱発にどれほどの効果や意味があったか疑問が残る。
いやむしろ、無意味さを通り越して不快感さえ覚えた。
そして大げさな音楽や効果音。
『インファナル・アフェア』三部作であれほどセンス良く感じた映像が、本作ではまるでダメな方向に仕上がっている。
同じ監督が撮った作品なのに、なぜ本作ではこれほど違和感が出たんだろう。
もしかしたら、この手の大味な香港映画って、何本も観たら嫌気がさすのかもしれない。
そして又、金城武にトニー・レオンという二枚看板を引っさげながらのこの出来は、寂しいものがある。