4.子供の為に借りたからいいけれど「こんなストーリーじゃ脚本段階で面白くならないのが分かりそうなのに、演技派そろえて撮っちゃいましたか」という感想。登場人物たちの愛憎や葛藤の描写は薄っぺらく、ハルクの強敵となるティム・ロスのキャラも危ない感が足りない。CG感もろ出しのCGはげんなりするし、クライマックスの怪物対怪物の戦いも、街の一角でのこじんまりした範囲内の格闘技に終わった。それも一匹は軍人で「戦いてぇ~!」と飢えているキャラだいうのに、格闘技ファンを唸らせるようなシーンもない。巨大オス2匹が死闘を繰り広げて街一つダメにしないなら、スティーブン・キングの少女キャリーの方がよほど怪物。エドワード・ノートンはその気になれば「アメリカン・ヒストリーX」の時のようにマッチョになれるのに、そういう体型にしなかったのは必要ないと判断したからかもしれないけれど、ハルクに変身後とは顔立ちから何もかも違いすぎて全くの別人過ぎます。「アイアンマン」につなげたラストだけが印象に残った。