2.「ひぐらし」の世界観をイカに例えるなら、前作は一本のゲソに過ぎない。そして今作も、一本のゲソでしかない。
そう、何本もある「ひぐらし・バッドエンド」の、これは一本でしかないのだ。
ゆえに、ゲソをバラ売りされているような感じと言うか、何とももどかしい。
TVアニメシリーズの「ひぐらしのなく頃に」と「ひぐらしのなく頃に・解」を一気に観た時の「イカの姿焼き」を食ったような快感と比べれば、やはりこれでは薄過ぎる。
干物や塩辛や刺身などでイカを味わいつくしているファンからしてみれば、こんなゲソ一本ごときの映画版では、ちょっと物足りないだろう。