6.《ネタバレ》 話の内容がどんなに大風呂敷を広げたものであろうとも、
どんなに謎が深いものであろうとも、
それらを一発で解消してしまう魔法のような映画の手法☆★
そう、「エイリアンオチ」(爆)
まあ実際のところを言えば、この映画をはじめエイリアンオチを用いたほとんどの映画はそういった大風呂敷を全く解消できてないんですけどね。
結論から言えば、久しぶりにやっちまった映画を観た感じでした。
地下鉄暴走くらいまでの展開は、観てるほうに緊張感も伝わってきたし、
観ていて肌が粟立った。電車の運転席からのカメラで目の前の人々を次々轢いていくシーンなんて、「これR指定しなくていいのか!?」ってくらいちょっと目をそむけたくなる。
そういう意味で、そこまではとても高い評価をしていたのですが。
さてさてルシンダやケイレブにささやく声の主は何者か?その目的は?といった話しの根幹となる大事な部分はいったいどんな衝撃的なまとめ方をしてくれるんだろう♪
と、期待していたところ。
・・・あれでした。
個人的にはニコラス・ケイジは私の中でウィル・スミスと同じくらい「人類を救うヒーロー」的役柄が似合う俳優だと思っていたのですが、今作のニコラスは数字の謎は解いたものの、終始オタオタして周囲を怒鳴り散らしたりするだけで最終的に全く役に立たなかったキャラでした。
基本的にエイリアンオチって大嫌いです。理由は冒頭でも少し書いたように、
壮大なストーリーを「宇宙人」の一言で済ませてしまうその手軽さ、軽薄さでしょうか。
今作のように、いきなり突拍子もなく現れて子供たちだけを連れて行って、挙げ句の果てにノアの箱舟の真似事をする・・・と。それまで積み上げてきたストーリーとこっちの期待する気持ちはいったいどこへやったらいいの!!??
素材がいいだけに悔やまれる映画です。もっと話を煮詰めて、宇宙人ではなくもっと筋が通っていて深いものにして欲しかった。