1.《ネタバレ》 面白くない。「ホステル」は、得体の知れない闇組織が旅行者を色仕掛けで誘い出して拉致し、彼らを対象にその組織の会員が拷問と殺人を楽しむという内容で、ツッコミどころは満載だが、舞台となる東欧の不気味さ(失礼)ともマッチして、まさに得体の知れない恐怖を味わえる作品...だった。物語出だしのドンデン返しは「オッ」と期待させるものがあったが、今作は映画の主体となるグロさが何ともアッサリで、エロさもイマイチ。まず舞台が何故かラスベガスに移り、前二作のような不気味な雰囲気が無いし、拷問+殺人の経過や結果を賭け事にして単なる見世物に貶め、更に大事な会員を会員本人の了解を得ずに獲物と勝手に闘わすって、どんな?絶対的な力を振るうべき組織の運営方針がグダグダで、おまけにヨワヨワ。期待した陰湿で得体の知れない恐怖はすっかり毒を抜かれ、「ホステル」と呼ぶことはできない。しかも「ホステル」以外の映画としても面白くないし、ラストの陳腐な復讐劇は何なのか?残念ながら失敗作ということで。