1.見る側に嫌がらせを仕掛けるかのような、巻き込まれ型理不尽サスペンスを突き詰めた姿としては、この年代では割と斬新だったのではと思いますが・・・しかし、発想が尖っているのはいいとしても、手法が全然ついていなくて。特に、アップばかりのカメラと、バックを全部真っ暗でごまかしている照明は、別な意味で見ていて気分が悪くなりそうです。また、女二人の行動も、あそこまで振り切ってしまうとかえって(映画としては)怖くなくて、もっと心理的な制圧の部分を絡めてほしいところでした。まあ、その方向性の技を研ぎ澄ませても、逆に「ファニーゲーム」になってしまうのですが。