5.オープニング、いきなりCGを使ったカー・クラッシュがあったと思ったら、随分と説明不足なオープニング。でも徐々に主人公のクロス刑事がおかれているシチュエーションが分かってきて、物語前半にあったサスペンス描写は悪くないけど、物語の真相があまりにヒドい。事件の全容が明らかになったら失笑せずにはいられませんでした。何せ日本のキャッチコピーが「解けるか、この糸-」というわけですから、観客に謎解きをさせようとしているんだけれども事件の主導者があまりに意外すぎて(しかもキャラ変わりすぎ)で唖然。この意外性が決して映画にはプラスに働いているとは考えにくく、結局前作『コレクター』と同様にラスト近くなって映画として崩れてしまってると思う。言葉は悪いけれども、近年増えゆく“意外性がありゃ、いいってもんじゃない”という典型的な映画だと思う。とにかくモニカ・ポッターがキレイなことを確認できた。