3.《ネタバレ》 若きルーカスが、自身の「アーティストとしての偉大さ」を世間に知らしめることになった作品だろうと思う。 この作品を見ると、その才能は「溢れ出る」のではなく「吹き出している」のだと実感する。 30年以上も前に、こういうテーマを、こういう映像で表現した彼は、やっぱりバケモノだ。 けれど、これをプロの仕事と呼ぶわけにはいかない。 それは、これが映画という「興行」ではないからです。 美術館の額の中に飾られた「展示物」。 作り手の、気概も思い入れもパワーも、もちろん大いに感じるけれど、そこには観客が存在していないだろう、と。 ルーカスにとって(「THX」というネームに今もこだわっているところを見ても)愛すべき作品であるのだろうし、同時に、彼の現在の名声の基礎をなした映画でもあるだろう。 でも、俺のような「お気楽映画小僧」(笑)にとっては、そんなこたぁどうでもいいんだ、とそう思う映画なのでありました。 もっとハッキリ言うべきでしょうか。 恐ろしいくらい退屈な映画だと。 あー、ねむ。。。