11.《ネタバレ》 私、この作品を劇場で観ているんです...
自慢に思うべきなのか、自分の黒歴史とすべきなのか判断が難しいです。
約15年振り、3回目の鑑賞と相成りましたが、今改めて見直すと本作は途中から物語が崩壊してます。
クローネンバーグ監督らしくないと思えました。
冒頭でイライアス・コティーズ演じるヴォーンが掲げていた「人間の肉体に代わるものを作り出す云々」と言う目標そのものが
完全に抜け落ち、変態同士の趣味の悪いじゃれ合いに終始してしまってます。
監督自身、どう決着を付けるのが良いのか途中で「解」が判らなくなってしまったのではないかと。
それにしても、本作の登場人物全員は見事なまでにぶっ飛んだ変態ばかりで微塵も共感出来ない所が逆に痛快です。
3点は以下に対する加点です。
1点 脱いでも全く性的魅力を感じないホリー・ハンターに捧ぐ。
1点 実は死んでるんじゃないか?と思えるほどに無表情なデボラ・カーラ・アンガーに捧ぐ。
1点 ロザンナ・アークエットの太腿裏のグロテスクな傷跡に捧ぐ・・・本作唯一と言って良いクローネンバーグらしい描写。
こんな作品でこんな評価をする私も立派に変態ですね(笑)。