1.何とヴェネチア映画祭の金獅子賞受賞作品(全然知らなかった…)。シクロ乗りの少年が主人公ということで、ベトナムはホーチミン市の現状を横断的に描き出す映画かと思ってたら、実はこれまた私の嫌いなヤクザ(チンピラ)映画でした。シクロ乗りの主人公が裏社会に片足を突っ込み、葛藤を経て成長していくという青春映画でもありますが、私にとっては他のトラン・アン・ユン作品同様、余り面白い映画ではありません。主要な三人の登場人物も何を考えてるのか判らず(今思えば、ほとんど台詞を喋らない本作のトニー・レオンと、ユン作品常連のベトナム美女トラン・ヌー・イェン・ケーの関係が「悪い男」っぽくもありましたが…)、他のユン作品みたいな映像美も無く、淡々とした展開がかなり退屈でした。そんな訳で、3点献上。