1.倒錯的な愛を描いた谷崎潤一郎の同名小説の映画化。
人妻の回想という形でお話は展開し、何となく暗くて淫靡な雰囲気を漂わせているのだが、
ちょっとコメディっぽい部分があり、あまりエロティックという印象は受けなかった。
ストーリー自体もほとんどないに等しく、後半は何かバカバカしくなって思わず苦笑い。
岸田今日子は相変わらず不思議キャラで面白かったけど、見所は何と言っても若尾文子の美しさ。
自己中娘のキャラも彼女にはハマリ役。ただこの二人のラブシーン、
バストや腰のあたりのアップになると、なぜか顔の部分だけが不自然に画面から切れていて、
ひょっとして吹き替え? もしそうなら、もっと女優魂を見せて欲しかったな。-1点。