1.知人のイチオシだったので見ようと思っていたが、古い映画だったのでずっと長い間あと回しに。
今更ながらようやく見てみたものの、まったく合わなかった。
船場のぼんちの一代記で、古き日本の風情、趣のようなものは感じるけれど、自分にはこれといって刺さるところがない。
そんな物語の内容よりも、豪華女優陣の知らなかった若き日の姿のほうが印象に残る。
若尾文子はこんなにキュートだったのか。中村玉緒、越路吹雪、京マチ子、草笛光子、山田五十鈴も若い。
特に、山田五十鈴のイメージが別人のように違っていて驚いた。
キャスティングが演出の7割を占めるという市川昆監督の言葉通り、キャスティングの妙は感じた。
原作の山崎豊子は市川監督のぼんち像にずいぶん不満だったそうだが、山崎豊子のぼんち像で見てみたかった。