2.大の原作ファンでありまして、敬愛する『愛と誠』を現代においてアノ三池さんが監督されるというニュースの段階で心が既に折れていました。公開が迫り宣伝や予告で多少の部分は見えてきた時、予想以上の創作・コメディタッチのミュージカル仕立に更に驚愕したのですが、人間の好奇心というものは恐ろしいもの、確認せずにはいられませんでした。やはり後半の壮大なお話部分は無理でしたね。そういうラストにしたか、という感じ。でも終始こんなにコミカルな早乙女愛では誠が最後に受け入れる意味が通じない気がしました。残念。武井咲さんの演じる早乙女愛はビジュアルは良かったのになぁ。『愛と誠』でなければ面白いオトボケお嬢様でしたよ。あと、お母さんの部分やってくれるなら、捨てられた理由の所も簡単に描いて欲しかったな。歌のフルコーラスとケンカシーンも長過ぎた。それを歯切れよくしてくれてたらもう少し楽しめたかも。全体的には現代見るには仕方なかった処理なのかと後半になって思えてきたのでプラス1点してこの点。さ、お口直しに久々に原作読もっと。