1.いやはや、もうにっちもさっちもどうにも…って感じです…。私はこの類の文芸モノ映画って、原作を読まずにどんな物語かをお勉強するために鑑賞することが多いです。でも、このエミリー・ブロンテの「嵐が丘」だけは別でした。高校生の頃むさぼるように読み、あとがきの言葉「相当強引で強烈な力作」に大きく頷いたのを思い出します。田舎教会の、男なんざ知らない娘がたった一作だけ残した強烈な色合いを持つ小説。私の持つイメージは映像ではとうてい越えられないとは思っていたものの、いんやー、つまんなくてだれちゃいました。もっとメチャクチャ、ギラギラ、自己中心的で良いのよ、ヒースクリフとキャシーって。