1.《ネタバレ》 ムムム……アイデアとしては非常に明確ですし、ソレも別に「分が悪かった」なんてヤツでもないと思うのですね。あのオクタヴィア・スペンサーでサイコ・スリラーを撮ろう!という極めてシンプルな作品だと思いますし、んでソレはソレで誰だってフツーに観たいヤツじゃねーですか!と。そんでもって結局、最後まで観てもやっぱりフツーにそーいう作品として理解すれば好いヤツだ、とも思ったのが確かなのでしてね(少なくとも根幹のコンセプトとしては確実に)。
でも……だとしたらとにかく、ナニもかもが「ヌルすぎる」というコトですかね。。マ~、何処も彼処もつまりは「緩衝材」だらけだとゆーか、そもそもこの手の○チガイのキがチ○ってる「理由」なんてのは基本全く描く必要が無いと思ってますし、また(メチャクチャに虐待してるっテンならまだしも)犯人に娘が居る(+同居してる)ての自体もかなり微妙だと思いますし、あと結局3人位は殺されるんですがソレも全員碌でもないコトが明示されてる「大人」に限られてますし、そしてオーラスの地下室でのガキ共のイビリ方は、アレはもはや一体全体どーいう積りなのでしょーか?⇒イチバンに恨み骨髄な彼に包丁を突き立てるのはともかく、他はアイロンをワザワザ「腹」に当てる・唇「ダケ」を慎重に縫い合わせる(⇒他んトコは傷つけない)・で「顔を白く塗る」てのに関しては、マジでモ~何がしたいの?と(⇒全員ズタズタにヌッ殺せば好いじゃんか!と)。先ほど、シンプルにサイコ・スリラーだと理解すれば好い…なんて申し上げたったのですケド、観終わった時点での感覚としては(重ねて結局はそう理解「するしかない」とは言え)客観的にはスリラーのレベルではなくて(悪い意味で)精々サスペンス級の不穏さ、かつ(だとしたら)オーラスのオーラスで「逆に」オクタヴィアおばさんの方に感情移入させて「哀しく終わる」…て方のドラマにした方が好かったんじゃねーか…?なんて思ってもーたって始末でありまして…ですね…(重ね重ね、結局はそーいう工夫すら無かった…のですケド)。
とは言え個人的には、オクタヴィア・スペンサーさんとゆーのはワリと「人権系」の映画でも目立って活躍されてる方ですし、そもそもこーいう映画であんまし「羽目を外し過ぎる」の自体がキャリア的には諸々と悪手だ…と思うのですよね。結局今作も、例の『ヘルプ』のスタッフ(監督)の繋がりで製作されてるヤツっぽく見えては居るので、その辺は監督が思いっ切り気を遣った…のかも知れないな~、なんてね(でも、そーなんだったらも~少し工夫した別のジャンルの脚本に仕上げろよ…とも)。