5.登場人物にまともな人間が誰一人としていなかった。死体処理に一体500万円て、明らかにおかしいでしょう。寛平さんは意外に良かったと思う。悪の雰囲気が出ていて、笑いのイメージを払拭していた。 【ガンジャマン】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2005-10-28 18:36:10) |
4.《ネタバレ》 師匠良かった、原田美枝子キレイだった。でも、一瞬もまるで入り込めず。原作中の登場人物の業と情念、喪失感、爛れ、哀愁、狂気、金への執着、愚かさ、狡賢さ、汚さ等、魅力的な登場人物が織り成す暗転のスパイラルが緻密にそれでいてクールにテンポ良く描かれた作品であったがために、この昼メロドラマみたいな爽やかな軽い映画にギャップが激しすぎた。中でも、カンペイちゃんがまるで頭の悪いドチンピラとしか映らず、ブラジル人もいないし、雅子はもっと芯が通っててうろたえないハズだし、最初のダンナ殺しもまったく笑っちゃうし・・なんで出てくる皆さんがそういう行動をとるのかの根拠がなくて。忠実に再現しないワケはナゼなんでしょう。なんでそんなに判り易いオーロラに拘るんでしょうか。もっとドロドロとしていても良かったカナあ。 【★ピカリン★】さん 3点(2005-03-20 11:36:12) |
3.この題材は、劇場でも演じられているようであるが、この設定のおもしろさに尽きるのでは無いか。主婦たちの日常からのOUT。それがすべてであって後はどうでも良いと言っては失礼だが、どんなストーリーにしようが、大体ハマル。でなければ、原作者はこのような大幅な変更を許さないのではないか。色んなエピソードをばっさり削ってしまった為に、カラオケや逃避行の部分を無駄に長くせざるをえなくなったのだろう。 倍賞美津子、室井滋、香川照之の存在感は大したものであった。しかし、人ひとりを殺し、それをバラバラにするという事の残虐性や暗さをあまりに排除し過ぎた為に、日本映画にありがちな軽さが際立ってしまったように思う。彼女たちはこんなにも空虚な日々に辟易し、異常な刺激に快感を覚えてしまったのだから。OUTしていくプロセス、この演出自体に、この監督の意図するものがあまり感じられなかったのは残念だ。 【wish】さん 3点(2004-12-05 01:45:18) |
2.死体をどうこうするというのは最もおぞましい行為だと思っており覚悟をして観たのだが全く怖くなかった。大女優に凄い格好までさせておいて、肝心の描写が中途半端だから何とももったいない出来となっている。あと主役があれだけしっかりしているのに間違った選択ばかりするのも違和感が残る。「ゴルゴ13」の「芹沢家殺人事件」を読んだ方が100倍怖い。 【まさサイトー】さん 3点(2003-11-02 07:38:01) |
1.原作とは別物と考えた方がいい。あの世界が好きな人には主人公がかなりフツーに見える。おそらくは人間観察の専門家たる監督はそんな事百も承知で変更しているのでしょう。狙いは多分、そこ。この「OUT軽快版」とウマが合うかどうか。しかしなぁ・・・いくらワザと変えてるにしても臓器や肉片やらでグチャグチャになっちゃう「死体の解体」を罪悪感ゼロとまではいかないけれど、罪の意識20%25ぐらいの女性たちに仕立て上げてはあまりにアッケラカンとし過ぎの感が。人間ってホントにあんなふうでいられる?原田美枝子と賠償美津子の芝居勝負としては面白いけれど、室井滋は実力のキャパ半分くらいでおとなしめだし、何より原作での「雅子VS佐竹」の分かり合ってるOUT者同士の対決が見られなかったのは残念。もしかしたら「OUT」という題名の解釈は原作からもOUTしてるって意味か?(笑)佐竹は寛平ちゃんより香川照之(この人、すげぇウマイよね!)がやってもよかったハズ。 |