2.《ネタバレ》 こんなキモい映画、よく日本で公開する気になったもんですわ。
1,2章までは目を背けたくなるような映像ばかりで、しかも乾杯の後にグラスを洗ってコートを着て立っているところなんか、1章と2章で二人の立場が入れ替わるのが面白いと思って見せたつもりなのでしょうが、下らなさすぎ。
ここでは脚本がまた最悪で、冒頭で中年男に“その気”がある事をかなり早くから見る側に察知させてしまっているのですが、大抵の場合は、正体を明かすところまではそれらしき匂いを嗅がせる程度にし、「もしかしてこのオヤジって・・・」と疑わせるくらいに留めるのが効果的な演出なわけですが、この映画の場合、ハナっから“その気”がありありと出てしまっていて、見る側の好奇心などは一切無視したように会話が進んでいるように思えます。
後半のほうになって、4人が集結しアナ役のサニエが乗り気になってきたところから急激に面白くなってきそうでしたが、フランツが脱落したところで再びテンションダウン。一番最初にこういうアブノーマルなプレイに耐え切れなくなるのは若い男という、ごく普通の全く意外性もない展開になってしまったのはシナリオにも問題ありだと思います。
しかも、中年男が、フランツが死んでも悲しむどころかそれを嘲笑い、のけ者をあしらうような態度を見せたのも全く意味がわからない。結局、若い女に乗り替えたということか。これもまた、実に下らない展開。
興味を引いたのは、最初の寝室のシーンで、鏡が真正面にあるのにカメラの位置をわからないようにした映像くらい。小型カメラで撮影したのか?