1.《ネタバレ》 オムニバス好きの自分だけど、これはほんとに面白くなかった。なんと言いますか、各話にオチもなければストーリーテリングにもキレがない。これなら『世にも奇妙な物語』の方がよっぽど愉しめます。まあこのグダグダな展開が「パルプ雑誌のくだらない漫画の映像化なんですよ」とロメロに反論されても、言い訳にもなっていません。各エピソードの登場人物に感情移入できるというかまともなキャラが一人もいないってところは、いかにもロメロ映画って感じでしたけどね。気が付いたところとしては第四話だけが他のエピソードに比べて妙に尺が長い。まあプロット自体は面白いんだけど、木箱に隠れていたモンスターの造形だけは文句をつけざるを得ません、あれじゃ単なるヒヒだろ!このエピソードの本当のモンスターは、あの不細工な鬼嫁だったのかもしれませんがね。まあロメロ信者には悪いけど、彼は自作のゾンビ映画以外になると腕の悪さがバレてしまうんですよ。 そしてやっぱり言及しておかないといけないのは、第五話です。あれだけ大量のゴキブリをどうやって集めたんですかね。『フェイズⅣ/戦慄!昆虫パニック』では蟻の調教師を使って撮影したそうですが、ハリウッドにはゴキブリの調教師なんてのも存在するのかも。まあゴキちゃんたちは演技してるようには見えなかったですがね(笑)。でも殺虫剤やら足で踏みつぶすやら、あの撮影で何匹のゴキブリを殺したんでしょうね、これは倫理にもとる昆虫虐待にほかなりません、香川照之に怒られるぞ(笑)。