1.話題になった当初から著作どころか、よしもとばななという人自体に全く興味が湧かなかったので、今の今までその作品に触れることはありませんでしたが、この映画を観る限りだと少女趣味の極致という感じがしました。プラトニックでママゴトみたいな恋愛関係と、そのままの自分を受け入れてくれるヌルくて狭い人間関係。血や汗や汚物等とも関係のない無菌状態の生活。孤児への憧憬を絡めながら、しかし他力本願的に極度の物質的豊かさも求める。これらは正にバブル真っ盛りに相応しい世界観です。こんなもの21世紀には通用しません。この夢の様な物語が、例によってリアリティの欠けらも無い森田芳光の人物造形によって(てか、単に台詞が棒読みなだけ?)、何とも言えないファンタジーになってます、3点献上。