2.《ネタバレ》 松竹が「宇宙大怪獣ギララ」に続いて製作した特撮SF映画。毒を持った昆虫の大群と人間の戦いを描いた作品ではあるが、反戦メッセージを織り込んでおり、社会性を出そうとしたのかもしれないが、そのせいかどうか知らないが、娯楽映画としてはほとんど面白みがないまま終わってしまった感じで、さあこれからどうなるというところで唐突に終わるので後味も悪い。「昆虫大戦争」という東宝の特撮映画を連想しそうなタイトルなのに、東宝のそれと比べて明らかに地味な内容である。東宝の特撮映画といえば外国人キャストが登場することも多いが、松竹映画である本作も外国人キャストが登場し、セリフは吹き替えになっている。その声優陣の中に東宝で外国人キャストの吹き替えを担当することの多い納谷悟朗が出ていて、やっぱり東宝の特撮映画を意識した映画なのかとそれだけで思えてしまった。