1.この映画、DVDに日本語吹替は無い。
無いなら無いで、メニュー画面に書いといてほしいなあ。かなり探したし。
無い理由は、完璧に実話ドキュメンタリーだからってことなのかな?
でも、見る側にはただの手抜きにしか思えないけど。
だって、セリフの内容が重要だから、字幕ばかり見ることになる。
そんなに昔の映画でもないのに、カンベンしてくれって感じ。
さて、映画の内容の話。
日本企業にも、内部統制という形で大きく影を落としたエンロン事件。
だから、興味津々で見たんだけど、残念ながらあまり面白いもんじゃなかった。
エンロンの経営陣は、会社潰しちゃったんだから、もちろん責任はあるけど、この映画で「悪人」扱いするほどには見えなかったし。
なんか、証言がみんな「後出しジャンケン」なんで、あまり気分いいもんじゃないし。
つまり、元社員達が「自分は前から危ないと思ってた」みたいなこと言うんだけど、「だったらその時お前が止めさせるか、会社辞めるかどっちかだろ」と思ってしまう。
一方、エンロンの経営陣は「無能」だけど「悪人」には見えない。
あれぐらい、アメリカ企業の経営陣なら当たり前じゃない?と思ってしまうこと多し。
アメリカ企業は、3ヶ月ごとに利益が確実に出ていることが、経営陣の義務みたいになってるから、法律の範囲内なら何でもやるでしょ。
もうちょっと、優良企業が道を踏み外した瞬間、みたいなところにスポットを当ててほしかったなあ。