1.ハリウッドにこれから渡ろうとするダニー・パンが、アメリカを意識して作ったような内容。
予定調和なストーリー展開、主人公には弾が当たらないご都合主義、弾が当たっても死なないこれまたご都合主義、派手なだけのカーアクションなどなど、ハリウッドの悪いところを香港スケールで作り上げた、まさに安直な娯楽作品。
『ワン・テイク・オンリー』で見せたタイの息吹を感じるような秀作を、パン兄弟に今後は期待しない方がいいのかもしれない。
商業主義に飲み込まれ、金と名声の代わりにアジアン・ムービーの魂を売ったパン兄弟。
これはとても哀しいお話だ。