3.なんか、「レジェンダリーピクチャーズは中国資本に買収されました」というのが、ひしひしと伝わってくる作品ですね。一応は東京とか富士山とかも出てくるけれど、ロケ撮影する気なんてサラサラ無し、書き割りCG。中国からしたら、日本なんて所詮、商売道具の一つでしかないんですなあ。
日本には富士山以外にも素晴らしい山々が存在するにも関わらず、それをアピールできずにステレオタイプ化させてしまったのは、日本人の責任かもしれない。。。
もっとも、中国を含め東アジア圏の市場を意識しつつも、中国に対する面従腹背的なものを作品の中に感じてしまうのは、気のせいかどうか?
それはともかく。前作はそれなりにヒドかった(ただし苦笑して済ませられるレベル)のが、続編ではいくらか修正されるかと思ったら、なかなかそうもいかないようで。冒頭、格差社会の問題でも絡めてくるのかと思ったらそうでもなく、その点は理屈っぽくならなくて良かったとも言えるけど、少女を主人公にして過去の因縁を絡めるのかと思ったら、これすらも不発、そもそも彼女の存在感自体がこんなに低いままで、いいんだろうか。
クライマックスでは東京の街を舞台に大騒動をやらかすにしても、一連の事件はというと、なんだかエラく小粒で、さっぱり興が乗りません。危機感が無いにもほどがある。
主人公をロボットに乗せて操縦させればそれでいい、ってもんではなくって、例えばその戦いを外部から見つめる視点、危機感を含めた感情を受け持つ視点、ってのがあってもよいような気が。