12.小学校高学年の時、あのテレビCMはかなり盛り上がっていました。そして、今、再び見てみると、映画全体に要素を詰めこみすぎていて、支離滅裂になっていますね。松田優作の演技が単調で酷い。ジョー山中の演技がオーバーでしかも英語が下手くそでとてもネイティブとは思えない。ファッションショーのシーンがやたら長い。原作をじっくりと読めば面白いのかもしれませんが、それを映画にするなら、あまり欲張らずにすっきりと2時間にまとめてほしかったです。素晴らしい俳優陣を揃えただけに、残念な内容です。。。 【みるちゃん】さん [インターネット(邦画)] 3点(2023-01-07 14:35:21) |
11.《ネタバレ》 原作未読。「砂の器」二番煎じな物語で、脚本及び演出のハリボテ感が痛々しい。唯一心に残ったシーンがジョニー・ヘイワードの「僕がそんなに憎いかい」自ら深く刺し入れる姿。余計なエピソードを取り払って母と息子2人に絞って貰いたかったところです。 埋め尽くされた酷い演出で超絶だったのが、ラストのジョージ・ケネディ、岡田茉莉子のスピーチと聴衆の反応、「逮捕しましょか」に首を振る鶴田浩二、崖下に去る岡田茉莉子を見守る刑事2人・・・・これくらいにしておきます。 原作への忠実度がどれくらいなのか分かりませんが、本作は「見てから読む」のが正解だと思います。 |
10.《ネタバレ》 ○今作の数年前の砂の器を思わせる構成。お涙頂戴も含めて。○どう見ても尺が足らないだろうという展開。○松田優作もいまいち。俺流でやってやろうという意気込みが役柄含めて空回りしている印象。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 3点(2013-01-06 20:59:03) |
9.《ネタバレ》 角川映画中後期映画群によって映画の愉しさに目覚めた自分は、当時角川印のいわゆる超大作が公開されるたんび、世論で大バッシングが起きるのを不思議な気持ちで見守ってました。今回初めて「犬神家」に続くこの鳴り物入り大作を観るに及んで・・・こりゃ春樹プロデューサー、もっと叩かれなくちゃいかんかったわw。いや監督も脚本家も原作もひどいな、これは。ありえない偶然の連続。この内容のどこが「人間の証明」なんでしょう?「ストウハ」→「ストローハット」→「麦わら帽子」「キス・ミー」→「霧積温泉」って超強引な発想の転換がいともたやすくなされた時点で、ああこれはサスペンスでもミステリー映画でもないんだって思いっきり興醒め。もしかしたら「タモリ倶楽部」の担当者はこの映画によって「空ミミアワー」の企画を思いついたんじゃないのか?いや絶対そうに違いない!!←断定形。金曜深夜の長年の楽しみを提供してくれた事に免じて→ 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(邦画)] 3点(2006-09-15 11:17:02) |
8.チープさも含めて、当時の角川映画の勢いを感じます。作品そのものははっきり覚えていませんでしたが、CMはものすごい印象的で、「かあさん、あの麦藁帽子、どこへいったでしょうねえ」なんて、いまでもわくわくしました。しかし、作品は今見ると本当にひどい、魅力的な絵がひとつもない。監督はやっぱり才能ないなあ。思い出に3点。 【如月CUBE】さん 3点(2004-08-08 20:45:15) |
7.公開当時の興奮が今となっては信じられません。雑な造りは低予算テレビドラマの様です。ファッションショーのシーンなどは全く観るに耐えません。ストーリー的には絡み合い過ぎる人間関係が不自然で現実感に欠けます。映画が酷いので逆に原作を読んでみたくなりました。古いだけに出演者達の今では決して見られない姿を見られた事に少し感動しました。 【クロ】さん 3点(2004-06-22 07:57:12) |
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6.テレビの2時間ドラマなどがそうなのですが、1台のカメラのみで、コンテもなく、全シーンを適当に撮影しているのだろうと思います。撮影の荒さが、目立ちます。全体的にセンスに欠き、ファッションショーの件などは、ひどいものでした。スタッフの多くはファッションショーなど観たことがないまま、撮影に入ってしまったのではないでしょうか。主演の松田優作は、華のある役者なのですが、戦後の悲劇を背負った主人公としての配役には疑問が残ります。岡田茉莉子は、あきらかにミスキャストでした。ジョージ・ケネディが意外と好演していたのが、おかしかった。脚本は、原作を器用にまとめてはいるのですが、安易なシーンがたくさんあります。特にあの結末は、ひどかった。なんとかドラマチックに盛り上げたかったのでしょうが、失敗です。レベルの低い本作ですが、公開当時の宣伝は、うまかった。ジョー山中の主題歌は、あまりにも印象的でした(ただし、本作ではなく、コマーシャルの)。 |
5.皆さんがおっしゃる通り、重厚な人間ドラマではなく、大味なサスペンスの範疇に収まっていました。それに相当画面が古臭く、演技についても時代を感じてしまいます。何度も言っているように、銃で人を殺す映画は好きではないので、それを差し引いて3点献上。 【mhiro】さん 3点(2004-06-18 17:04:59) |
4.《ネタバレ》 駄目だ。最初のタイトルからして駄目だ。黒人が日本へ行ける、その喜びのジャンプ姿に、タイトルがかぶさるわけだが、それが何故か縦に「人間の」で切れて「証明」と左右にふられて出た日にゃ、うわあ、やりきれん。センスがないよう。あまりにも。内容も原作を読んでいたんで、どのような脚色で進んでいくかと思いきや、本当にお金かけてつくっているのかなあというチープな設定に目がくらみます。親子の情愛、裏切り、といった切ないテーマは小説の行間からでさえ、読み取れるのに、映画では、全くなし。小説をなぞらえることさえ出来ていない気がします。俳優さんたちの力は充分に感じますが、やはり脚本の弱さを画力がカバー出来ていなかった点は大きいミスです。ラストの自白場面も付け足し感が強いです。それでいうなら、突き抜けた感のある「野生の証明」の方がいいです。 【映画小僧】さん 3点(2004-03-03 13:04:12) |
3.《ネタバレ》 今も活躍中の有名俳優が多数出演、東京・ニューヨークを舞台にストーリーも展開が早く、戦後と現在(77年)がどう繋がっていくのか引き込まれていく。でも、主人公が黒人の息子を殺してしまうところに今いち説得力がなく、絡まってくる様々なモチーフ全てについて説明不足で全体がしまらない感じ。麦藁帽子にしても、小道具としてうまく使っているつもりだろうが、ひとりよがり的で共感できない。キョウコの最後の独白も、なんだかしらけてしまう。 しかし、松田優作の存在感はやはり素晴らしかった! 【れいぴん】さん 3点(2003-11-11 15:43:12) |
2.《ネタバレ》 まあ、突っ込みどころは一目で満載なんだけど、とりあえず、ストウハネタとか、恭子の過去とか、シュフタンの過去とか、結局の真相とか、そういうネタ割の数々を序盤から次々にあっさりと流してしまっているのは、見る側をなめていると思われても仕方ないのではないか。小山田と新見の側から見たストーリーがばっさり落とされているのも、手抜き以外の何物でもない。つまり、出来としては原作冒涜でしかないということです。映画的な見どころは、結局、最初のところでの刑事衆の揃い踏みくらいでした。あとはやっぱり、ホテルマン役で登場、昔取った杵柄の森村先生でしょうか(笑)。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2003-09-22 23:47:55) |
1. 角川映画第2弾。森村誠一の原作は確か映画製作と併行して執筆された、と記憶している。そういう意味ではアーサー・C・クラークが「2001年宇宙の旅」を書いたのと状況としては似ているが、映画・小説共々、出来は雲泥の差。宣伝とのタイ・アップ等色々事情はあったのか知らないが、森村氏の原作を映画化するなら、質的に言っても「腐触の構造」か「暗黒流砂」といったホテルマン経験を巧みに活かした作品が先だろう?ビジネスを先行させると作品のクオリティがスポイルされるのは当然というモノ。二流外人スターを出演させて国際的スケールを出そうとするハッタリ臭さも個人的に×!西条八十の詩を陳腐に引用しているのも不快。悪しき角川パターンを確立させた罪深き作品として3点。 【へちょちょ】さん 3点(2003-01-05 23:08:52) |