4.これはすごい。新感覚ムービー(?)なのでしょうか。「設定やストーリーうんぬんじゃないんだ、とにかく感じてくれ」という路線かなこれは。まず出演者たちの奇妙なセリフまわしや発音に笑えた。前半で聞きなれない言語が耳に飛び込んできたので、作品中だけの架空の言語かと思いきや中国語だった。製作側にもそれなりにセリフにはこだわりがあったと思うので、できれば中国語が堪能な俳優さんにご出演願いたかったところ。(中国人でもいいと思う) 「円盗」の奴らが集う雰囲気を感じさせたいのなら、画ばかりでなくセリフの言葉だってかなり重要なんじゃないのかなぁ。それ以外にも、終盤あたりでだんだんとこの映画の世界観がつかめてきたところで「何、この映画・・・」と笑ってしまった。「ナニコレ・・戦争?!」といった桃井かおりのセリフにすら笑いがこみあげてしまった。顔を白塗りにして赤いバンダナを頭に巻いていた彼も本当は「俺、なんでこんな格好で映画に出なあかんねん・・・」と心の中でボヤいていたかも。「あのカセットテープはなんだったのか?なぜアレを男たちは死に物狂いで捜し求めていたのか?」などといちいち考えていては身が持たない。作品に対してはストーリーや映像より、何よりも主題歌がよかったという印象が残る。久々にいつ頃の作品なのかと振り返ってみたら96年公開なんだね。もうちょい昔(91年頃とか)だと思ってた。