2.今泉と西園寺が出ないと聞いて覚悟はしていたんですが・・・やはりダメでした。まず、古畑だけで2時間半持たすのは無理です。八嶋もチョイ役で少し出るからイイ味出してたんですけど、さすがに主役級で出るとなると・・・特におもしろいキャラでも無いですし(失礼)。一番残念だったのは、倒置法推理(先に犯行を見せ、証拠を隠した犯人を刑事が後でどうやって解いていくかを見せる事)がミソとなっている「古畑任三郎」ならではのパターンでは無い事です。今まで犯人は殺人を犯した後にすぐトリックを思い付いて証拠を隠し、それを古畑が長い時間、いくつもの犯人との対話等でジワジワ追い詰めていくという流れでした。ですが、本作は証拠を隠すのが2時間ほど経った後で、もうそのころには飽きてしまっています。また、犯人との対話も緊張感が無いです。全権大使役の松本幸四郎もイマイチですし、何よりもスペシャルの犯人ならではの異常性がありません。トリックもバレバレ。ラストはあれで良かったと思いますけど、何かスッキリしない、非常に中途半端な作品(?)でした。