2.《ネタバレ》 古い作品。全てにおいてB級な作り。ストーリーに取り立てて見るところはなく、退屈すること請け合いです。しかし強いて見所を探すと、サイボーグと人間の恋。男コルトはサイボーグに武術を教える武術家。女サイボーグ、キャッシュは体に液体爆弾を仕込まれた暗殺兵器。二人に愛が芽生える。キャッシュはセックス・サイボーグでもある。二人を助ける老人は艦長だったが、重傷を負ってサイボーグ戦士となった。亡き妻を今も愛しており、その妻は逃げてきたサイボーグを匿っていた。亡き妻の影を追うように、二人を助ける。老人は最後捕まるが、敵のアジトと共に自爆する。逃げおおせた二人は男が年寄りになるまで仲良く暮らした。一方女サイボーグは若いまま。愛に関する深遠な科白がちりばめられています。「サイボーグ・ラブ。ロミオとジュリエット。結ばれる道はあまりにも遠い。悲しい運命だ。たとえ真実の愛でも全うできない。成就させる唯一の方法は時を超越し、愛する人の時間を生きる。時間…それが全てだ」「君は22歳のまま何千年も生きる。だがコルトは古い絵のように朽ちる。そして思い出となる」「たとえわずかでも時間を共有できれば君達にとって十分幸せだろう」「永遠の死、または不死。我死せる後永遠の時が残る。人は神から定めある命を授かる」「時間を超越してキャッシュはコルトの時間を生きた。それはつまり愛は肉体や機械よりも強いという証なのだ」後に製作される映画「アンドリューNDR114 (1999年)」に通じるテーマが提示されています。この映画から学んだことは、どんなつまらない映画でも、その気になればよいところを見つけられるということ。アンジーの初主演作だそうです。