5.樹木希林の娘が出ているというので、ついミーハー感覚で観てしまった。
顔つきはもちろんのこと、しゃべり方や格好がそっくりでつい笑ってしまったのだが、
やっぱり演技はうまくなかった。キャスティングにこだわるなら、主人公の子役から十代も、
ちゃんと似ている役者さんを選んでほしいよね。小林薫だけは、
一人で若い頃からオッちゃんまで演じていて、違和感を感じさせないところはさすがだった。
ドラマとしての出来は正直良くない。ありきたりな設定に展開と、
斬新さもなければ工夫も見られず平々凡々。
原作自体が作者の母親に対する思いを綴っただけのものなら、もう仕方がないんだけどね。
主人公はあくまで脇役、オトンとオカンの恋バナに焦点を当てたほうが、
ドラマとしてはよっぽど面白くなったと思う。
子供がお母さんを好きなのは当たり前だし、違う観点から突っ込んだところを観たかったな。
劇中での夫婦関係が非常に不思議だったので、鑑賞後はつくづくそう思う作品だった。