5.《ネタバレ》 なんといっても音楽のセンスが素晴らしすぎる作品。鑑賞前は、ストーリーなどないメチャクチャな支離滅裂なパロディかと思ったら、期待を裏切り、意外と想像以上にはしっかり創られているという印象を持った。作風は違うが、大物俳優が多数出演している「マーズアタック」のようなものか。
個人的に一番よかったのは、オーソンウェルズにしつこく意味不明な手品をやらせるセンス。
ちょっと気になったのは、アレンの目的が全世界を美女と140センチメートル(DVDの字幕による)の男(4フィート6インチと言っていた気がする)にするというものであった。140センチでは、アレンはともかく、ラルクのハイドさんでも生き残るのは難しいのではないか。
ボンドが7人というフレコミだったけど、そんなにいたかなと思い、ちょっと数えてみた。
①引退した本家ボンド(女嫌いでショーンコネリーボンドをボロクソに貶す。M(マクタリー)家での力自慢対決やミミ(デボラカー)とのやり取り、牛乳屋との追いかけっこが見所。)
②クーパー(補助員。女が求め、女を求めない男としてマニーペニーのキスにのテストに合格。空手と柔道の達人で、女性に対して容赦しない。非常に目立たない人。)
③ヴェスパーリンド(事業家。500万ポンドの税金を分割払いにすることで本家ボンドに協力。イヴリンをスカウトする役だが、脈絡もなく裏切る。)
④イヴリン(ピーターセラーズ)(バカラの名手のためヴェスパーにリクルートされる。ヴェスパーとのベッドでの変装シーンやルシッフル(ウェルズ)とのバカラ戦いが見所。ヴェスパーに殺される。意味もなく税関員を殴る。)
⑤マタボンド(ボンドとマタハリの娘でダンサー、寺院で父ボンドにリクルートされる。東ドイツでの国際家政婦協会(内部のセンスよすぎる。こんな内部は観たことない)潜入が見所。途中でなぜか髪型が異なる。)
⑥ダリア(クーパーにスカウトされる。アレンに裸で拘束されるも、アレンに爆弾を飲ませる)
⑦ジミーボンド(アレン)(ボンドの甥で劣等感の塊。正体はドクターノアなのに、なぜかボンド。UFOを所有している。叔父のボンドとのやり取りやダリアに爆弾を盛られる際のやり取りが見所。小男が美女を手に入れられる世界を夢見るも失敗。一人で地獄行き)
の以上7名かな。