2.《ネタバレ》 「肉欲=愛」か否か。個人的には、肉欲を経た上でそれを超えた所に愛がある、と思っているので、この映画は大いに不満。手術してこれから闘病生活が始まり、さあこれから! というところでエンディングなんだもん。この後、デヴィッドが二度と見舞いにも来ない、ってことだって考えられるわけで。それも愛かも知れないけど。デヴィッドは歳ばかり喰ったオコチャマ身勝手スケベ爺ィ、コンスエラは自意識過剰ファザコン女、という図式にしか見えなかった。同性として、デヴィットに魅かれる女心が理解できないのは致命的。あんなパーティの場で、教授と教え子が長々とくっついて狭~い階段に陣取ってるなんて、それだけで身勝手なお二人さん全開で思いっ切り引いてしまった。その後の展開といい、もう少し考えた恋の始まり方にしてほしかったなぁ。決定的なのは、ベッドシーンにエロスがこれっぽっちも感じられないこと。好みの問題だろうが、私にとってはダメダメ映画。